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従業員を守るために企業がするべきこと

COVID-19による経験したことのない不安を抱えて日々過ごす世界に対して、できる限り平静を装いながら気丈に暮らす日本人、ならいいですが、危機意識の欠如から自分の周りでは起こらないんじゃない、と他人事のようにやり過ごしている日本人、なら最悪です。

企業も同じです。家族という単位の次に企業という単位があるとすると、長い時間を共に暮らす従業員はある意味運命共同体です。従業員という「家族」の安全を確保することは家長の役目と言えます。

今回の危機に照らすと、誰が健康を害しているのか、感染ルートの解明、影響範囲の把握、危険領域の特定と隔離、安全領域の確保と従業員の移動、クリーニングの計画と実施、感染者の医療観察と、従業員の健康・安全管理、職場環境の維持・健全化が会社としての責任と考えられます。永遠に在宅勤務という訳にはいかないはずで、どこかでこの危機と折り合いをつけながら従業員をワークプレイスに呼び戻すことが必要となります。

ファシリティマネジメント業務には、このような危機に備えつつも従業員に安全な職場を提供し続ける責任があります。

ARCHIBUSの利用シーンとして、

  • COVID-19が検出されたフロア、場所を注記し見える化
  • クリーニング業務の計画・実施のプロセス管理
  • 特定された領域内の従業員、組織を抽出
  • 従業員の健康状態(Medical Monitoring)管理
  • 従業員を安全な場所へ移動させるための移動管理

などがあります。Environmental Health & Safetyというアプリケーションには従業員の健康や安全を守るための機能が備わっています。

企業が業務目標を達成するためには、従業員に安全なワークプレイスを提供することが求められます。ファシリティマネジメントの優劣が経営に直結するということを理解する「家長」を持つ家族は恵まれていると考えさせられます。残念ながら、日本の「家長」はファシリティマネジメントが何かを知らない場合が散見されるのが実情です。